こんにちは、keiです!
今日は、初めての日記投稿になります。
今日は、私がまだ配達パートナーを始めて間もないころにあったトラブルの話をお話ししたいと思います。
その日は、良く注文が入る日で順調に報酬を伸ばしていました。
5~6件配達をこなしたところで、その日初めてのダブルピック。
商品はハンバーガーで、薬院近くでのピックアップ。
配達先は一件目が薬院で二件目が呉服町だったので少し距離がありました。
と、トラブルが起きたのは一件目の配達中です。
一件目の配達先に近づき、
「よし、近くまで来たしもう一回場所確認しとくか。」
と自転車につけていた携帯でアプリを開くと...
「んん⁉ 一件目の住所どこ行った?」
なぜか呉服町の住所が表示されており、一件目は配達完了になってしまっているのです。
アプリの不具合だったのか、何かの拍子に自分で携帯の画面を触ってしまったのかはわかりませんが、当時の私はまだ初心者だったので想定外の事態にパニック状態でした。
「と、とりあえずサポートに連絡しよう。うん、そうしよう。」
自分に言い聞かせるようにしてサポートに連絡するも、込み合っているのか全然繋がらない。
繋がるのを待とうとも思いましたが、冬の時期で二件目の料理が冷めてしまう恐れがあったのでとりあえず二件目の配達を先に済ませることにしました。
二件目の配達を無事に済ませて再びサポートに連絡すると、10分ほど待ってようやく電話が繋がりました。
事情を説明すると、サポートのほうでいろいろ確認を取った後に「そこから再度配達をすることは可能ですか?」と聞かれました。
(もう配達受けてから1時間近く経ってるし、料理も完全に冷めてるのにこれ再配達するの...?正直携帯の画面触った覚えもないし、電話待ちの時間も20分近いんだけどなぁ...。)
内心こんなことを思いながら、
「かなり待たせているうえに、料理も冷めてるので、注文者の方がそれでもいいとおっしゃるなら再配達は可能です。でも、再配達の場合はアプリの不具合ということをきちんと伝えてください!」
と念押しして電話を切りました。
しばらくして、再度サポートから連絡があって
「注文者の方に確認が取れましたので再配達をお願いします。住所は...」
と口頭で住所を伝えられ再配達をすることになりました。
かなり急ぎめで、配達先に向かいマンションのインターホンを押すと、
「はーい?」やさしそうな女性の声。
(良かったー。怖そうな人でクレームとか言われたらどうしようって心配してたけど、すごい優しそうな声だ。)
エレベーターを上がり、インターホンを押すと、
「こんにちは。」
と物腰の柔らかいおばあさんが出てきました。
「この度は、配達が遅れてしまい...」
と言いかけると、
「私、頼んだ覚えがないのよねぇ...。部屋番号はあってますか?」
とメモした部屋番号を確認すると、焦って一つ部屋を間違えていたのです。
おばあさんに謝罪をして、いきなり部屋を訪ねるのもおかしいので、一度下に降りてインターホンを押しなおしました。
すると、今度は無言で自動ドアが開きます。
安心したのもつかの間、
(うわぁ...。これは絶対怒ってらっしゃるパターンだよ...。大丈夫かな...。)
一度、優しそうなおばあさんだったと安心してしまった分、余計に不安になります。
エレベーターで上がりながら
(いや、今回俺は何も悪いことはしてないし対応も間違ってなかったはず...。
もし何か言われても、アプリの不具合であることをきちんと伝えて、クレームを言われたらサポートに対応してもらおう!)
こんなことを思いながら、部屋の前に到着。
深呼吸をして、インターホンを押すと、ほとんど間を置かずにドアが「ガチャッ」と音を立て開く。
(大丈夫。俺は悪いことはしてない...はず。ちゃんと説明すれば...。)
ドアが開き、そこに立っていたのはものすごくガタイのいい金髪の怖そうなお兄さん...。
さらにその後ろに、「そのサイズを家の中で飼うか⁉」というサイズの大きなドーベルマン...。
(終わったー...。え、なにあのでかい犬...。俺殺されるのかな...。)
一瞬フリーズした私は、お兄さんと目が合った瞬間、逃げるように
「この度は、配達が遅れてしまい誠に申し訳ありませんでしたー!!!」
頭を上げるのが怖くて、頭を下げたままでいるとお兄さんが口を開きます。
(あぁ...。せめてドーベルマンに襲わせるのだけはやめて...。)
とそんなことを考えていたら、
「とんでもないです!そんな、やめてください!頭を上げてください!」
見た目で判断してしまいましたが、お兄さんが実はめちゃくちゃ優しい方でした。
「何か事情があったんですよね?そんなに汗だくになってありがとうございます。ご苦労様です。」
本当にごめんなさいお兄さん。半分冷や汗なんですこれ...。
失礼なことを考えていた自分が本当に恥ずかしい。
お兄さんのやさしさに心が痛みました。
お兄さんと会話している間、足にすり寄ってくるドーベルマン。
こうしてみるとすごく可愛い。
ちょっと前まで食べられるとか思ってた自分が恥ずかしい。
(君もすごくいい奴だったんだな。失礼なこと思ってごめん...。)
撫でながら心の中でドーベルさんにも謝罪しました。
その日の配達が終わり、
「今日はなんかすごい疲れたな...。改めて、お兄さん、ドーベルさん、本当にごめんなさい。こんな俺に優しく対応してくれてありがとう...。」
自分の人間としての器の小ささを痛感した一日でした。
ではでは、また次の日記でお会いしましょう!